毬藻(まりも)

「阿寒 摩周 国立公園」へ名称が変更した阿寒湖(良い写真が無くてすいません)、この湖には皆さんご存知のマリモが生息しております。マリモが国内で最初に発見されたのが1897年(明治30年)札幌農学校(当時)の川上さんが阿寒湖の西部にあるシュリコマベツ湾で発見したそうです。川上氏がこれに「毬藻(まりも)」と名付けたのが120年前の事。その後世界的にも貴重と言う事で1921年に天然記念物となりました。きっかけは分かりませんがマリモが国民に知れ渡りマリモの違法採取が相次ぎ1952年国指定特別天然記念物へ、1955年には「絶滅危惧Ⅰ類」に分類され、今ではマリモ生息地への立ち入り・移動・持ち帰りが禁止されました。

阿寒湖のマリモをご覧いただけるのは 現在ではチュウルイ島のマリモ展示観察センターと阿寒湖畔エコミュージアムセンターの2か所だけになります。チュウルイ島へは遊覧船で行くことができ、年中通して人気スポットです(冬期間は湖面凍結により運行しません)紅葉時期には特にお奨めです。

そんな貴重なマリモですが、お土産用に小瓶に入ったマリモをご覧になったり購入したことがある方も多いと思います。(当然私も買ったこと有りますよ)お土産マリモの出身地は釧路湿原の北側に位置する標茶町のシラルトロ湖出身が多いのですが、最近は徐々に減少し、釧路町の達古武沼では確認すらされなくなったようです。ウチダザリガニや自然環境の変化もマリモ減少の原因のようです。お土産マリモも今のうちに買っておくのも良いのかも?知れませんよ。

 

今日はマリモのお勉強でした。